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質問インタビュー

Q&A

q_a_img01治療開始は早ければ早いほどいいというわけではありません

 

Q,矯正治療は、早く始めれば早く終わるのですか?

A,小児矯正に関してはそうとは限りません。
子どもは成長の途上にあるので、骨格がどんどん変わって行きますし、歯も乳歯から永久歯と変化します。
ですから、小児矯正を受けても、大人の歯並びになった時点での再チェックは絶対に必要です。
そこでまた改めて矯正が必要になることはよくあります。

 

Q,大人の歯並びというのは、いつごろ完成しますか?

A,個人差はありますが、12歳か13歳になれば親知らずを除いた全ての永久歯が萌出しますので、成人後の歯並びがわかります。

 

Q,大人の歯並びがわかる前の治療で、完璧を期すのは難しいということですね。
A,そうです。だからあまり早く始めても、お金がかかるばかりで意味が薄い場合もあるのです。
お子さん一人ひとりに治療開始の適齢期があります。

 

Q,先生のところに来院されるお子様は、最年少で何歳ですか?

A,乳歯の前歯が受け口になっている方や口蓋裂で生まれてきた患者様なども診ていますが、最年少で2歳です。
低年齢の患者様に矯正装置を使って頂くためには、患者さまのご理解やご家族の方の協力が必要です。
それ以前のお子さんに、矯正治療はまだ必要ないと考えています。

 

Q,2歳のお子様だとけっこう抵抗するのでは?

A,最初からいきなり装置を与えることはしません。
小さな子どもには特に、少しずつ慣れてもらってから治療に入ります。

 

乳歯の歯並びがよい子どもが、永久歯もそうなるとは限りません


Q,乳歯のときの歯並びがよければ、大人の歯並びもきれいになりますか?

A,そう考えられがちですが、実はそうとは限りません。
乳歯のときに、歯が隙間なくきれいに並んでいるお子さんは、永久歯になると逆にデコボコになってしまうことがあるのです。
なぜなら、乳歯と永久歯では大きさが違うからです。
乳歯のときにびっしり隙間なく並んでいる状態だと、永久歯が生えるにはスペースが足りないのです(永久歯列では、隙間があるのは咬合不正となります)。

 

Q,では逆に言うと、乳歯のときに隙間が開いているお子様は、生え代わったときにきれいな歯並びになれる可能性が高いということですね。

A,そうです。乳歯のときは、適度な隙間があるのが一番いいのです。

 

お電話での相談では具体的なアドバイスはできません


Q,矯正治療にいくらぐらいかかるのか、電話で教えていただくことはできますか?

A,お子さんの歯を見せていただかない状態で、予算のお話だけすることはできません。
一人ひとりのお子様によって歯や骨格の状態は全然違いますし、お子様の不正咬合に対する問題意識や矯正治療に対する理解度、積極性は不明です。
これらの条件でどんな治療(装置)が最適かも違います。ですから一概には申し上げられないのです。

 

Q,実際に診察を受けたほうが、親御さんも安心できますよね。

A,そうですね。直接見せていただいた結果、実は親御さんの心配のし過ぎで、大きな問題はなかったというケースもあります。
または逆に、親御さんが見落としていた問題に気づくこともあります。

 

食べ物で粘着性の強いもの、硬いものは、気をつけて食べましょう


Q,矯正期間中に、食生活で気をつけるべきことはありますか?

A,絶対に食べてはだめというものはありません。
ただ、ガムやキャラメルなど、装置にこびりつきやすいものには注意してください。
普通は唾液で流れていく汚れも、装置があるとその周辺にたまってしまい、虫歯や歯周病になりやすくなるのです。
また、おせんべいや、氷などの硬いものは、装置が外れないよう気をつけながら食べるようにしてください。

 

格闘技や楽器を使う部活動には、気をつけて参加しましょう


Q,矯正期間中に、控えるべき行動はありますか?

A,部活動を控える必要はありませんが、格闘技と楽器は気をつけて行ないましょう。
格闘技では、対戦相手とぶつかったときに、矯正装置が外れる、けがをするなどの心配があります。
対策としてマウスガードを使う場合もあります。
ただ、私が過去に柔道やアメフトの選手を固定式装置で治療したときは、特に問題は起きませんでした。
楽器では、トランペットやクラリネットなどの吹奏楽器を演奏するときに、多少困難を感じるでしょう。
ただ、取り外しのできる装置は、全く問題はありません。その時だけ、外せるからです。

 

Q,Ⅱ期治療をするお子様は、学校の部活と重なる場面が多そうですね。

A,はい。そういう場合はあらかじめ部活の先生と相談しておくといいでしょう。

 

子どもは意外と強いもの。痛みに対しても大人より鈍感です


Q,矯正治療というのは、子どもにとって、やはり痛いものですか?

A,多くの親御さんが、「うちの子は痛がりだから」、「まだ小さいので痛みに耐えられるかしら」などと心配されます。
しかし長年多くのお子さんを診てきた経験から申し上げますと、治療を中断しなければならないほど痛がったお子さんはいませんでした。
子どもというのは大人が思う以上に強いものです。
痛みを感じる閾値も、実は大人よりも子どものほうが高め。つまり子どものほうが大人よりも痛みに鈍感なのです。さらに、適応力も子どものほうが高いので、意外とすぐに慣れてくれます。
実際は、大人の方の方が痛がりで、クレームが多いかも知れませんね(笑)
もちろんお子さんの性格によっては、最初は怖がることもあります。
そんなときは徐々に慣れてもらうしかありません。
虫歯の治療と違って、矯正は長期間かけるものですから、本人が納得しないと始められないのです。

 

学校にいる間は外して過ごすこともできます


Q,矯正装置をつけて学校に通うことに、抵抗を感じる子や親御さんもいるのでは?

A,そうですね。
みんながつけていないものをつけていると、いじめの対象になるのではないかとか、装置をみんなでおもちゃにしてしまうのではないかなど、心配される親御さんはときどきいらっしゃいます。
本人は案外、気にしていなかったりするのですが、親御さんのお気持ちもわかります。
取り外し式の装置なら、学校の先生にも相談しておいて、本人が状況に応じて外したり入れたりしていればいいでしょう。
それができないお子さんには、学校ではつけず、その代わり家でしっかりやるようご指導しています。

 

Q,長い時間、外していても大丈夫なんですか?

A,学校にいる時間くらいなら大丈夫でしょう。
たとえば1日に14時間以上はめておく必要がある装置なら、帰宅後と睡眠中にしっかりつけていれば14時間以上になるはずです。足りない場合は土日にがんばるなどして、カバーしていくといいでしょう。矯正の効果の一つは、時間です。

 

子どもが前向きになれる声かけを


Q,矯正治療を絶対にしたがらないお子様もいますか?

A,当クリニックにやって来るお子さんは、すでに親御さんに説得されて、もう覚悟を決めて来ています(笑)。
それでもはじめは拒絶反応を示す場合もありますが、親御が心配するほどのことはありません。
子どもは大人よりも順応性があるので、何回か通ううちに慣れてくれます。諦めてもくれます。

 

Q,親御さんは、お子様が前向きになれるような言葉をかけてあげるといいですね。

A,そうですね。
「いましっかりやっておくと一生きれいな歯でいられるよ」「将来、美人になるためだよ」「長生きにもつながるんだよ」など、モチベーションを上げる声かけをしてあげるといいですね。
モチベーションはとても大切です。
特に、「歯並びを治したい」という意志が強いお子さんは、治りも早いんですよ。

 

 

 

 

 

 

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